太陽光発電の設置から売電の流れ
初めて太陽光発電を行ってみようと考えてみたけれど、何をしてどこに申し込みをすればいいのかさっぱり分からない、そんな人もいるでしょう。
太陽光発電に至るまでには、流れがあります。
しかしその流れも販売店が支援してくれるので問題ありません。
実際に販売展に向かう前に、太陽光発電の流れを簡単に知っておきましょう。
もくじ
はじめに打ち合わせを行う
太陽光発電の設置をしたいときには、はじめに所定の販売店と打ち合わせを行います。
太陽光パネルは屋根に固定します。
そして太陽光を利用してエネルギーを作る発電には、太陽の方向も重要です。
そのためはじめの打ち合わせでは、お客の家の状況を知るための質問を行います。
またそれと当時に、お客側の要望も伝えます。
家の状況と要望とのバランスを話し合うのが、まずはじめに行う打ち合わせの目的です。
はじめの打ち合わせで、いきなり契約に至ることはあまりありません。
なぜなら少し述べた、家の状況を把握するのには現地で調査したり、シミュレーションを行ったりしなければならないからです。
いきなり契約をしてしまうメリットは互いにとってもよくありませんし、そもそも難しいでしょう。
ことを急いでしまって、必要のないものにお金を払ってしまうのも勿体ない話です。
せっかく行動を起こすのならば、しっかりと準備を整えて自分の納得のいくものにしましょう。
話をしているうちにいろいろ質問や疑問が出てくると思うので、その打ち合わせの場を利用して解消していくのをお勧めします。
家の状況確認として現地調査を行う
打ち合わせが終わった後、次に行うのが現地調査です。
現地調査の目的は、実際に屋根を見て、設置できる状況であるかを見るためにあります。
屋根と一言で言っても、それぞれの家庭で置かれている状況は様々です。
太陽に対する方角や使われている材料、勾配など実際に確認したいことがたくさんあります。
打ち合わせの時に聞き出せる情報もあるかもしれません。
しかし多くの人は自分の家の屋根がどのような材質なのかすら把握している人はいないでしょう。
また現地でしかわからないこともあります。
それぞれの家が置かれている状況は、すべて違います。
100の家があれば、100通りのパターンがあるということです。
レアな場合では、置かれている環境によってはパネルを置くことが難しいとこの段階でわかる時があります。
例えばパネルを置くメリットがあまりないことがわかったり、補修工事が必要だとわかったりすることなどです。
その場合にはそれぞれ改めてこの段階で、ではどうするのかを考えなければなりません。
状況確認をすること、それが現地調査の目的なのです。
現地調査をもとにシミュレーションをする
現地調査が終われば、本格的にシミュレーションを行っていきます。
シミュレーションの目的は、気になるポイントの一つです。
どれくらいの発電量が見込めるかを見ていくことです。
発電量を元にして、それによってどの程度の利益、メリットが得ることができるのかがこの段階でわかります。
月当たりどれほどの発電量が得られるのか、それによってどの程度の期間で元がとれるのかを検討します。
一体自分の家にパネルを設置すれば、どれくらいのメリットが得られるのだろうというのは誰でも気になる話です。
この段階で再度設置をするかを考えます。
かかる費用と戻ってくる利益のバランス、それらを天秤にかけて考えなければならないのも、このときです。
シミュレーションを行うためには、上で述べた現地調査が必要です。
現地調査やシミュレーションは無料で行ってくれる店が多くあります。
太陽光発電を考えている人は、まずこのシミュレーションまで行ってもらうといいでしょう。
シミュレーションまで行って、やっぱりやめておこうと思ったら、この段階で断ればいいのです。
無料なので費用もかかりません。
太陽光発電をするときに必須の2つの契約
現地調査をもとにしたシミュレーションも終わり、太陽光発電を行うことに決めた場合、次に契約を行っていきます。
契約の仕組みは少し複雑になっています。
しかし複雑とは言っても、実際に設置者、つまりお客側にはあまり関係のないことが多いです。
というのも、太陽光発電に関する契約には大きく分けて2つあるのですが、そのどちらともお客が直接契約の作業を行うことは少ないからです。
つまり販売店が代理でそれらの契約を行ってくれる場合が多く、お客はそのような契約があるのだということを押さえておく程度でいいということです。
その2つの契約は、電力会社と国に対して行なわれます。
電力会社には売電の許可を得るために契約をします。
どちらの契約も販売店が代理で行ってくれるので、基本的には販売店に任せておくといいです。
国に対する契約に関しては、お客の確認、承認手順が必要になります。
そのためお客のメールアドレスに承認確認メールが届くようになっていますが、これもそれほど負担にはならないでしょう。
代行してはもらえますが、そのような契約があるのだということは知っておきましょう。
太陽光パネルを取り付ける工事を行う
電力会社と国に対するそれぞれの契約が終わり、いよいよ工事に取り掛かります。
工事自体は大抵1日や2日で終わります。
特にこれといって気にかけることはありません。
一応気にかけることは、工事作業中に一時的にブレーカーを落とす作業があることくらいです。
なぜなら、分電盤に配線を追加する工事が必要なためです。
ブレーカーを落とす時間は、30分から60分ほどです。
何か家で作業を行っている人にとっては、気にかけておいたほうがいいかもしれません。
とは言ってもかかっても1時間程度なので多くの人にとっては、あまり影響はないでしょう。
工事を行っている時には、見守っている程度のことしかできません。
工事の作業を行ってくれる人たちに向けて、お茶やお菓子を用意しておくとお喜ばれるかもしれません。
気持ちよく作業を行ってもらうことも間接的に作業効率が上がる要因になります。
作業効率が上がれば、作業時間も上がりますし、作業の質も上がります。
せっかく工事をしてもらうのなら、気持ちよく、質も高くやってもらいたいところです。
すべての作業が終わり、売電をしていく
打ち合わせや現地調査、シミュレーションや電力会社と国に対しての契約、そして設置工事も終了すればすべての準備が整います。
いよいよ発電を始められるわけです。
初めての運転時には、販売店または施工店の人が立ち会います。
正常に作動するかを調べるためです。
当たり前ですが、うまく作動しなければ当然発電はできません。
最後に確認をすることで、無事すべての作業が終了することになるのです。
発電が始められれば、あとはシミュレーションをもとに電気を運用していくことになります。
そして売電契約には10年という期間があります。
この売電契約は契約してから10年ではありません。
あくまで売電をし始めてから10年とされています。
なので契約開始から売電開始まで時間がかかってしまっても、その期間は計算には入っていません。
工事では、雨などの悪天時に作業は行われません。
その時に時間は予定よりかかってしまいます。
しかしそれによって10年の期間が短くなってしまうと焦る必要はないということです。
あくまでそれは売電が始められてからの話だからです。
太陽光発電には時間を要します。
設置するまでにもある程度の時間はかかりますし、設置してから元を取るまでの期間も必要です。
しかしそれを全体的に見て、事前に利益がどれくらいあるのかをシミュレーションしたりすることで、より質の高い太陽光発電を行っていけるのです。